ADA(Americans with Disabilities Act:障害を持つアメリカ人法)

米国司法省 ADAホームページ(英語)
米国司法省 ADA全文[txtファイル](英語)

ADAとは

障害を持つ人への差別を連邦レベルで包括的に禁止する法律(1990年成立)。公共施設や公共交通サービスを運営する事業者は障害を持つ人に対してアクセシビリティを確保しなければないこと等が規定されている。

米国内のアクセシビリティ関連法規に関する解説はJEITAの「欧米諸国におけるアクセシビリティ標準化に関する調査報告書(平成13年)」が詳しい。

「公共施設」の解釈について

ADAは「公共施設(Public accommodation)」に該当する例としてホテルや映画館など12種類の施設を明文化しているが、この中にインターネット上のWebサイトは含まれていない。そのため、WebサイトがADAの規定する「公共施設」に該当するかどうかについては意見が割れている。

  • 1996年9月に米国司法省が「ADAはインターネットにも適用する」との見解[txtファイル]を示した。
  • 2002年10月、航空会社のWebサイトがADAに違反しているとして訴訟を起こされたケースでは、判決の中で「ADAはWebサイトには適用しない」という見解が示された。
  • 2004年8月 ニューヨーク州検事局(New York Attorney General)が2つの旅行会社のWebサイトに対し、アクセシビリティの改善を求める調停を行い、「ADAはインターネットにも適用する」という見解を示した。

  • 2004年9月、前出の航空会社のケースにおいて、米控訴裁判所は「ADAはWebサイトには適用しない」とした下級裁判決を支持する判決を下した。